能登旅行2日目は朝の温泉からスタート!
7時から朝食バイキングですが、一気に人が押し寄せるので、席を確保するのが少し大変でした。朝食は平均的なクオリティでしたが、自分のテーブルで魚を網焼きできるので焼きたてを頂けるのがよかったです。また、クロワッサンはおいしかったです。焼きたてです!
輪島の朝市に行くので朝食では控えめにしておくことにしました。
にぎわう輪島の朝市
9時前くらいに和倉温泉を出発して、1時間ちょっとで輪島の朝市に到着。GWなこともあって人が多く賑わっていました。干物や瓶詰、輪島塗りの漆器屋さんなどずらっと連なっていました。とにかく干物屋さんが多いです。試食などたくさんできるし、お店によって味付けが違ったりするので食べ比べて気に入ったものを購入するといいですね!
購入した海産物などその場で炭火で焼ける場所もあります。
また、輪島塗のお箸も売っています。値段の違いは漆の重ね塗りの度合いによるらしいです。安いものは一度塗りですぐに剥がれるけど、高いものは何度も塗っているので丈夫とか。可愛い木製のスプーンやフォークも売っていました。
他にも箱入りのお菓子なども売っている総合お土産センターみたいなところおもあり、お土産には困りません!
輪島名物!蒸したてほかほかのえがらまんじゅう
歩いていると、ちょっとした行列ができているお店が目に入りました。それは輪島名物のえがらまんじゅうでした。お店の名前は「饅頭処つかもと」
「えがらまんじゅう」とは石川県の郷土菓子で、お盆の時期になると石川県内の和菓子屋さんやスーパーを中心に売られています。お墓などのお供えによくおいてある印象があります。練ったもち粉でこし餡を包み、くちなしの黄色で染めたもち米をまぶして蒸しあげた珍しまんじゅうです。名前の由来は、見た目がくりの「いが」に似て居ることから、なまって「えがら」となったようです。「縁賀良」と書き皆様に幸多かれと祈りつつ作っているそうです。
蒸したてのえがらまんじゅうは150円。もらったらほのかに温かい!列が少しできていていましたがすぐに買えます。ちょっと奥を見ると小さな休憩場があって、玄米茶を用意してくれているという素敵なサービス!蒸したてなのでほかほかしてて、ふわっと柔らかいもち米に甘さ控えめのこしあんが包まれてぺろりと食べてしまいました。
このえがらまんじゅう、遅くに来ると売り切れてしまうことがあると、常連の観光客の方がおっしゃっていました。もしえがらまんじゅうがお目当てなら早めに来て売り切れる前に買ってください。
迫力満点!!幻想的な夜を飾るキリコの展示
次に向かったのは輪島の朝市からすぐ近くにある「輪島市キリコ会館」に向かいました。
入場料は大人620円。「PassMe! るるぶレジャーチケット」と言うサイトで事前購入すると520円に割引されるので行く予定がある方はこちらの方がお得です!
「ところでキリコとは何ですか?」と知らない方も多いと思うので写真をお見せします。
高さのある山車(だし)のようなもので、能登各地の夏から秋にかけてのお祭りで神輿のお供に道中を練り歩きます。能登以外ではそう見ることはないと思います。漢字では「切籠」と書き、「奉燈(ほうとう)」と呼ばれることもあります。
能登では7~9月にかけて毎週キリコ祭りが能登の各地区で開催されています。そこに華を添えているのがキリコというわけです。キリコは立派で目立ちますが、主役は神輿で、キリコは脇役ということを忘れないでください!「キリコ祭り」とひとくくりに言っても各地域によってパフォーマンスに違いがあるというのが面白いところです。
例を出してみると、「あばれ祭り」は神輿が川の上から放り込まれ、揉みくちゃの水攻めに、置き松明に投げ込まれ火攻めに。とにかく暴れまくる。
「松波人形キリコ祭り」では、趣向をこらした人形を載せ威勢よくキリコが練り歩き、人形の出来栄えを競い合います。
「輪島大祭り」では女装をした若者が神輿を担ぐといったように様々な個性ある祭りが繰り広げられるので、いろんな地域のキリコ祭りに参加してみたいですね!
会館の中に入るとキリコについて説明してくれる方がいます。この説明を聞いたほうがより楽しんでキリコの見学ができるのでぜひ聞いてください。
キリコ会館には様々なキリコが展示されているのですが、その中でも高さ12メートル超え、重さ2トンといったメートル以上のキリコには圧倒されました。本当に大きい!こんなに背の高いものを作り、持ち上げるなんて昔の人の技術はすごいとつくづく思いました。高度なテクノロジーがないのに、手作業で作ってしまうなんて!また説明によりますと釘を使ってないとか。
金箔が使われているキリコ、裏にきれいな絵が描かれいるキリコとそれぞれ違った美しさをもっています。細部まできれいに作られていて、様々なデザインがあって、芸術的です。暗い中で光輝き本当にきれいです。
「キリコってなんだ?」と最初は興味なかったけど、実物を見ると感動しますね!おススメしたいスポットです。石川にいながら「キリコ祭り」一度も見たことがないので本物が見たくなりました。
キリコ会館を出て、そこから千枚田へ向かいます。
世界農業遺産のシンボル白米千枚田
輪島の朝市から白米(しろよね)千枚田まで車で15~20分。
休日なので、近くの駐車場は満車。指示され3キロ以上先の別の駐車場に車を止めて、そこからシャトルバスで千枚田に向かいました。(結構遠い)その別駐車場から千枚田までのシャトルバスは10分おきに出ているので長時間待つ必要がなくよかったです。
千枚田のすぐ近くには「道の駅千枚田ポケットパーク」があります。そこにもご当地ソフトクリームが!もちろん頂きました。千枚田ではお米ソフトが名物で、千枚田のお米で作ったポン菓子がソフトクリームの下に敷かれています。アイスの味は一般的な濃厚なミルク味ででした。(お米風味ではありません)
もう1つ、「モコモコソフトクリーム」(350円)というのがあってこれもアイスの下にポン菓子が敷かれているのですが、クリームがぎゅっと詰まった固めの食感が特徴です。ちょっと変わっていたのでそれを注文。確かにふわっと言うよりは密度が高く固い食感でした。が、溶けてしまえば柔らかくなるので、普通のソフトクリームと同じなんじゃないかなと思いました(笑)写真がモコモコソフトクリームです。私がスタンダードのミルク、Aちゃんがチョコソースがけです。
食べた後はいよいよ千枚田を歩きます。
さっきから千枚田って言ってるけど、「千枚田って一体何なの?特徴は?」とイマイチよくわかりませんよね。説明しておきますと千枚田とは棚田のことです。棚田とは傾斜地にある稲作地で小さな田が階段状に並んでいます。英語では「rice terraces」といいます。
輪島市白米町の白米千枚田は日本海に面しており、日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定され奥能登を代表するスポットです。また、世界農業遺産に認定されており、「能登の里山里海」の代表的な棚田として年々注目を浴びています。
また、白米千枚田ではイルミネーションイベントも開催。棚田のあぜにソーラーLEDが設置され、秋~冬にかけ幻想的な光の世界も見ることもできます。
4月下旬の白米千枚田はこんな感じです。
まだ稲が植えられてないし、緑が生い茂る季節でもないので写真は茶色っぽいですが、こんな風景もまたありです。段々になって水田が広く広がっていますが、しっかりと地形を保ってるなと感心します。水田の一つ一つはオーナーが違うようで時たま、所有者名や県名の札があるのを見ました。ちなみに一番右の写真は下からみた千枚田です。上から見るのがいいですね(笑)
千枚田の中をぐるっと周り歩いたら、次の目的地は世界一長いベンチです。
ギネスに載ってる世界一長いベンチが石川県に!!
千枚田から車で1時間ちょっとで到着しました。周辺には「道の駅とぎ海街道」もあります。
すぐ横にある階段を登ると、
世界一長いベンチの登場です。ジャーン!!
これが世界一長いベンチか!ペンキの色がハゲハゲ。とりあえず長いので座る場所には困りません。全長460.9m。海を見渡しながらぼーっとできる最適なスポットです。夕日を見ながらなんて素敵かもしれませんね!
写真を撮ってさらっと見終わって次は「鳴きの浜(琴が浜)」に向かいました。
見た感じ至って一般的な砂浜ですが、この砂浜を歩くと「きゅっきゅっ」と鳴いたような音がすると書いてあったので歩いてみました。が、全然泣きませんでした。(泣)歩き方が悪いのか、歩いた場所が悪いのか?残念ながら聞くことができませんでした。
ここで今回の能登旅行は終了です。
長らく石川県に住んでいながら、地元を見るということはあまりしていませんでした。大人になって地元を見返すと、石川県には素晴らしい文化や芸術、観光地があるんだなということに気が付きました。外ばかりに目を向けていましたが、時間を見つけてもっと地元を見つめてみようと思います。
ここまで読んでくださった方々、ありがとうございました。