レストランでの接客というとウェイターやウェイトレスがしてくれますよね。カナダではこの人たちのことをよく「サーバー」と言います。日本ではあまりも馴染みがない言い方ですよね。「serv」という意味の中に「食事や飲み物を出す、給仕する」という意味があって「server」食事や飲み物を出す人、給仕する人となるわけです。
別の記事でもお話ししましたが、私はサンドイッチショップの仕事が終わった後、お寿司屋さんでも週2~3回働いていました。こちらのお店のスタッフは全員日本人なので、英語環境ではなかったですが、カナダのサーバーとはこんなものなんだよといろいろ教えてもらうことができました。
この記事では私がサーバーとして仕事をしていて学んだこと、感じた事をお伝えします。
目次
海外で働くウェイター・ウェイトレス必見!
フレンドリーさが大切
日本のサービスには「お客様は神様だ」精神があってお客様には腰が低いですが欧米では対等な立場で接して、丁寧さよりフレンドリーさがもっと大切みたいです。日本との違いはお客さんに声をかけてちょっとした会話、例えば「そのネクタイ素敵ですね」とかフレンドリーに接してお客さんを楽しませる、どんどんしゃべってよいということです。チップを多くもらいたいなら必至らしいです。チップをたくさんもらえるかどうかは料理の質やお店の雰囲気も大切ですが、接客も大きく関わっているので、チップがたくさんほしければ、「料理どう?」とかお皿をこまめに取り換えたり、ちょっとしたことに気が付いが大切になってきます。
チップはマナー
いい接客をしてくれるところはありますが、日本はチップがなくても気づかいやおもてなしの心をもって接しているのが普通なのでなんでそこにお金を払わないといけないんだと思いますが文化なのでそうするしかありません。すべてのカナダにあるコリアンレストランや中国料理店などの接客はいいものとは言えず、「これでチップをあげないといけないの?」と思うくらいですが払うのがマナーとなっています。
チップはお客さん次第!!
もちろんいい接客をしたらチップをたくさんもらえる可能性は高くなりますが、私の個人的な意見としては、お客さん次第でチップが決まると思いました。私が働いていたお寿司屋さんのお客さんのほとんどが中国人か香港人でチップがない文化圏です。ごく一般的な接客でもたくさんチップをくれる人もいるし、くれない人はくれない。しかし、白人の方はチップを多く払ってくれる傾向にありました。やはり、チップ文化がもとからあるのと内のとでは払い方が違うんだなとおもいました。私たち日本人もチップ文化がないのでチップを払うのにちょっと躊躇しちゃいますよね。
すぐにクビになることも。
またオーナーがこのスタッフは使えないと思ったらすぐに辞めさせるもの当たり前らしいです。日本でもそういうことはあるかもしれませんが、欧米では目に見えて辞めさせるようにしていくようです。例えば、気に入らなかったり、仕事の出来が悪く使えないと思ったら、だんだんシフトを減らして来れないようにするとか。はっきり「クビだ」と言ったり。
実際私が働いていた寿司屋さんでもたくさんありました。私も最初は気に入られていましたがある時を急に態度が変わって今まで週2~3回あったシフトが1回に減ったのです。たぶん原因は旅行に行くかもしれないので年末シフトが入れないかもしれないといったことなのか、その他の理由か?その日、仕事が終わって、勤務時間を記入しようとしたらオーナーの奥さんが「もう時間記入しておいたから」と。それで今日の分といままでの分のお給料計算しておいたからと給料のチェックを渡されました。そして、「制服のデポジットもその中に含まれてるから今日の帰りは制服おいていってね」と。最後に、「年明け忙しかったらまた連絡するから」と。これってもうこの日で最後って意味ですよね。ということであっさりこの仕事に終わりを迎えたのです。(私の中ではむしろよかったと思っています。その頃、奥さんの言うことがいつもころころと変わって、みんな不信を抱いていたりして雰囲気がそんなに良くなかったのでいい時期でした!!)
ちょっと余談
- 数年働いた後、いきなり解雇も・・・。
これはサンドイッチショップのオーナーから聞いたはなしですが、カナダでは正社員で3年間働いていても、成果を全然出していなければ、急に解雇をと言われることもあるようです。終身雇用という日本の制度とは大きく異なり、転職が当たり前みたいです。実力主義を感じます。 - 時間になったら仕事は終わり!
日本といえばサービス残業が当たり前みたいに思っている部分もあって、時間が来ても少し残って仕事をやってあげるのが美徳みたいに考えている人がいますが、カナダはプライベートの時間も大切。ここら辺はあっさりしていて、時間が来たらもういいよとサンドイッチ屋では言ってくれます。たとえ私の仕事が残っていようとも。時間伸ばしたせいで時給を請求させるのも困るからかもしれませんが。ELSの先生も仕事が終わったらすぐに家に帰っていました。
私が働いていて教えてもらったこと、学んだこと、知ったことですが、まだまだ見えていなかった部分もあると思いますが、カナダでサーバーををやる人はちょっと頭に入れておいてくださいね!